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防災 ~非常持ち出し袋の確認~

非常持ち出し袋、準備していますか?

いざという時に向けて備えたはいいけれどセットを買ったので何が入っているか把握していない・・なんて方もいるかもしれません。

これを機に是非一度中身の確認をしておきませんか?

非常持ち出し袋とは

災害時に不足が想定されるいろいろな物資をすぐに持ち出せる形で準備しておくものです。内閣府によれば例えば首都直下地震がおきたとき、発災時から必要な救援物資が届くまで4~7日かかることが想定されています。そのため、少なくとも3日程度は救援物資がなくても自力で生活できるよう、物資を準備しておく必要があります。
◇必要なものを
◇背負って歩ける範囲の重さ
で準備しておくことが必要ですね。

一般的な中身

様々なサイトで非常持ち出し袋のリストが掲載されています。それらの中からしっくりくるものを選んで印刷、チェックリストとしておくとよいかもしれません。

参考)→消防庁 地震防災マニュアル

衣食住にかかわる各種物品、衛生用品、災害時の避難に係る物品の準備が必要です。

家族構成等によっても必要物品は変化するため定期的に見直す必要があります。

ちなみに私自身も古いリュックサックを利用して自宅に持ち出し袋を準備しています。何点か自分なりに工夫している点を紹介します。

*45Lの大きなビニール袋をリュックに入れてから物品を入れています→防水対策

*手袋は防刃手袋にしています→鋭利物でケガをしないため

*ロープ、小刀も入れました→何かに役立つかもしれないので・・

*ID、銀行関連の書類はコピーを作成して入れる→最悪原本が失われても身分等を証明するため

最近は全く見直しをしていないため、おそらく食料は消費期限越えのものを入っていると思います。一度見直しを行いたいと思っています。

 

ケガや病気に備える持ち出しグッズ(衛生用品)

意外に忘れがちなのが薬などの衛生用品です。これを機に是非確認しておきましょう。

常備薬

食料などの救援物資以上に手元に届きづらい可能性があります。2週間から10日分の余剰を持ち合わせておくことをお勧めしています。(詳細はこちらもご覧ください→

特に血圧、血糖値、血液サラサラ、不整脈、抗てんかん薬、睡眠剤などは急な休薬が危険な場合もあり、非常時も安心して内服が継続できるように準備が必要です。

その他使い慣れた「風邪薬」も持っておくと安心です。重症な場合は医師の診断・加療が必要ですが、少しの体調不良は解熱剤や葛根湯などの漢方で対応できることも少なくありません。5日分を1セットとして1人2セットほど持っておくと安心かと思います。(薬にも使用期限がありますので注意が必要です!)

自分ならこれを準備しておくというお薬を紹介します。

〇葛根湯 風邪のひきはじめに 〇カロナール錠(アセトアミノフェン錠)解熱鎮痛剤 〇ロキソニン(ロキソプロフェン錠)解熱鎮痛剤 〇胃薬

〇マグミット(酸化マグネシウム)下剤 〇抗ヒスタミン剤 アレルギー薬として 〇保湿剤

ケガへの対応グッズ

これも個人で対応するには限界があるかもしれませんが、切り傷程度なら絆創膏やテープ保護で対応が可能な場合も少なくありません。

◇ガーゼ:布マスクや生理用品、おむつも代用可能です

◇絆創膏、傷を覆えるテープ、サランラップ(!?)→ラップは防水性にもすぐれ、けがを覆うだけでなく食事などにも汎用性が高い便利アイテムです。

◇三角布や包帯

の準備があれば安心です。ちなみに、洗える環境であれば傷の消毒は不要です。きれいに洗浄して覆っておけば徐々に傷はふさがります。

(→切傷への対応はこちらもご覧ください)

眼鏡、補聴器

意外な盲点が普段コンタクトレンズを使用している方の眼鏡・・清潔な水が得られにくかったり洗浄液が使用できない場合はコンタクトの清潔を保ちづらくなるため、眼鏡の使用が好ましいでしょう。眼鏡は基本的に他人から拝借できないため、自分の眼鏡を一つ余剰で入れておくと安心です。

ウエットティッシュ、化粧落とし

色々なことに使用できるウェットティッシュや化粧落としも便利です。アルコール入りの物などは乾きやすいこともあり、ウェットティッシュ自体をジップロックなどの密閉できる袋に入れて保管しておくと安心です。

生理用品、おむつ

元の用途のみならず軽いけがの時等血を吸着してくれるアイテムとしても使用できます。基本的に保管時内側はきれいに保たれており、傷などにも安心して当てることが可能です。

最後に

いざという時に備える・・使用することがないならそれが一番ですが、中々そうもいかないのかな?と思わざるをえない最近の地震や台風などの災害。非常持ち出し袋の準備は「意外に楽しい」作業です。実際、自宅で持ち出し袋を準備するとき、こんなものいるかな?いや、こっちで代用できるか・・等、様々な避難生活のシチュエーションを想像しながら物品をそろえるのは思ったより楽しい作業でした。せっかく助かったなら少しでも快適に過ごす、そんな視点も取り入れながら是非非常持ち出し袋の準備をしてみてください!

準備しておくべきお薬についてはクリニックでも気軽にご相談ください。

 

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