045-264-6590
CLOSE

BLOG

献血のすすめ 

先日久しぶりに横浜駅近くの献血ルームにて献血をしきてました。ありきたりですが、やはり血液製剤供給のためには常に新鮮な献血が必要!ということで、その重要性を再認識しました。今回は献血について気になる点をご紹介します!

*献血ができない人(理由も含めて)

*献血ルームでの流れ

*まとめ

 

まず献血をしよう!と思うこと、これが一番大切です。実際20-30代の献血者数は年々減少しています。元気な人は積極的に献血に協力する必要がありそうです。ただし、以下に該当する方はそもそも献血ができませんので、事前にご確認ください。

献血ができない人

*体調不良の方:やはり血液を抜くことは体には負担がかかります。感冒程度であっても体調が悪い場合は献血はできません。

*3日以内に歯科治療を受けた方;歯科治療では口腔内の細菌が血液中に入りやすく、いわゆる菌血症状態になっている可能性があるためです。

*最近予防接種を受けた方;予防接種の種類によって期間が異なります。インフルエンザの場合は24時間とあまり影響はないかもしれません。

*6か月以内にピアスや刺青を入れた方:感染症のリスクがあるためです。粘膜を貫通するような唇や鼻のピアスの場合は穴がある時点で献血はできません。

*特定の疾患がある方:心臓疾患、脳疾患、痙攣(てんかん)、血液疾患、悪性腫瘍などがあれば献血はできません。

*内服中の方;下剤やサプリなどは問題ありません。細かい規定もあるため、自分が内服している薬を把握したうえで献血ルームで聞いていただくのがよいでしょう。

*輸血歴、移植歴のある方

*妊娠中、授乳中の方

*海外渡航歴、在住歴がある方;国や期間が細かく規定されています。献血ルームで確認する必要があります。

その他プラセンタ注射を受けたことがある方も献血できないなど、細かい規定もあります。献血ルームでご確認をお願いします。

 

献血ルームでの流れ

まずは受付で献血をしたい旨を伝えます。2回目以降の方は献血カードがあるかもしれませんが、なくても献血は可能です。

続いて事務手続き、名前、生年月日や住所、本人確認書類の確認が行われます。

続いてiPadを用いた問診です。ここで健康状態、内服状況に加え、リスクの評価(海外渡航歴、危険な性交渉や非合法ドラッグの使用など)に関する質問に答えます。嘘はご法度です!

特に問題がない場合、医師の問診+血圧測定に進みます。

続いて事前採血です。ここで血液型の確認やヘモグロビン濃度(貧血の有無)の確認が行われます。女性の場合はヘモグロビンが12.5g/dl、男性は13g/dl以上あれば400mlの全血献血が可能です。成分献血の場合は男女問わず12g/dl以上のヘモグロビン濃度があれば献血可能です。ちなみに私自身は以前何回か12g/dlに足りず、ここで戦線離脱となりました。今回は13.6g/dlとまったく問題なく献血の基準を満たすことができました。

献血が可能と判明したら、しばらく待合室で水分摂取をしながら待機をします。この時、暑くても冷たいものを摂取するのはお勧めしません。血管がしまる(細くなる)と採血がうまくいかなかったり血管が浮き出づらくなってしまいます。

しばらくすると献血室に呼ばれます。リクライニングベッドに寝転がり、少し足を上げます。その後本人確認を行い、本番の採血です。献血ルームのナースさん、さすがプロ、全然痛くない針の刺入でした。無事血管に針が刺さったらそのままモニターのテレビを見ていれば思った以上にすぐに採血は終了します。

全血採血;10-20分

成分献血:40-90分 程度の採血時間がかかります。

ちなみに私自身は全血献血しか経験がないため、成分献血の様子はわかりませんが、血液中の血小板や血漿(タンパク質成分)のみ取り出し、赤血球は体内に返すため、貧血になりづらいなど利点がある献血の様式です。

無事採血がおわったら針を抜いて5-10分程度安静にします。この時ペットボトルのスポーツドリンクをいただきました。血圧測定も行います。

立ち上がり、めまいや立ち眩みがなければ待合室に帰ります。そこで簡単な注意事項を聞くとともに返礼品をいただくことが出来ます。今回はドリップコーヒー3個入りをいただきました!

さらに10分程度待合室で待機し、帰宅することが出来ます。滞在時間は80分程度でしょうか。

ちょっといいことをした気分に浸れるので、帰りの足取りは軽やかになります。(ふわふわ感は血圧低下の可能性もあるので注意が必要です。)

 

まとめ

献血は人によっては、体調や内服薬の関係、今まで受けた医療行為の影響で行うことが難しい場合もありますが、一方で特に既往歴もなく、体調が良い場合、できる人にとっては思った以上に簡単にできる社会貢献活動の一つです。自動販売機は何を飲んでも無料、漫画や雑誌読み放題、など献血者が気持ちよく過ごせる環境もしっかり整っています。人工物で代替の効かない血液製剤は医療の場面では思った以上に頻用されています。興味がある方は是非まず献血ルームを訪ねてみましょう!

 

 

ページトップへ