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インフルエンザ VS 新型コロナウイルス

インフルエンザの季節が徐々に近づいてきました。

例年なら12-1月に大流行するインフルエンザ・・・今年は手洗い、マスクの励行やSocial distanceの確保が徹底しつつあることから例年ほどは流行らない可能性もありますが、如何せん目に見えないウイルスの感染症、その感染力が増すなど変化があれば何が起こるかわからないのが現状です。

クリニックでは積極的にインフルエンザワクチン接種を勧めています。新型コロナウイルスが再度猛威を振るうかもしれない冬場、せめてワクチンでリスクを低減できるインフルエンザは予防しておこう!と思うためです。

おそらくインフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は特に感染初期には見分けがつきません。したがってクリニックでの発熱患者さんの診療も当然風邪、インフルエンザ、COVID19全てを念頭に行う必要が出てきます。インフルエンザに関しましては迅速検査キットがありますので、積極的に検査を行い、インフルエンザと確定すればまずはインフルエンザとして対応を行う予定です。COVID19につきましては今後抗原検査の拡充やPCR検査の保険適応について注意深く確認していきます。

インフルエンザ、COVID19、そして風邪についてその違いを確認しておきましょう。

インフルエンザは感染後すぐに著明な高熱と倦怠感・関節痛などの全身症状で発症します。診療所レベルでも抗原検査を施行し、必要時は抗ウイルス薬を使用することができます。

学校保健安全法施行規則では登校禁止期間が「発症から5日以上かつ解熱後2日経過した」と設定されています。あくまで学校での規則であり、大人の隔離を規定した法律・規則はありませんので、各会社、職場で期間を設定している場合が多いでしょう。

 

風邪の場合は原因は200種類ともいわれる様々なウイルスです。したがって症状も多岐に渡りますが、インフルエンザより緩徐に発症し、比較的鼻症状が多い事が特徴です。これ!という治療法はありませんので、症状に合わせ、解熱剤や漢方を用い治療を行います(そもそも内服は必須ではありません!)

新型コロナウイルスの場合、インフルエンザより発症が緩徐なうえ、潜伏期間が長い傾向にあるため、そもそもいつ感染したかわからないことも多くなってしまいます。また症状持続期間が長いことも特徴です。無症状~致死的な肺炎まで症状もさまざまであり、絶対に新型コロナウイルス感染症です、と言い切ることができる症状はありません。疑う場合はPCR検査や抗原検査、肺炎の有無をみるレントゲンやCT検査を行うことになります。

ざっと違いについて記載しましたが、やはり症状が出始めの時期は見分けをつけることは困難であると思っておくのがよさそうです。手洗い、マスク、Social distabceの確保や少しでも体調不良があれば無理して登校・出勤しないなど「予防」を心がけることが今年の冬は特に重要になりそうです。

 

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