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ワクチン 接種間隔が変更になります!

インフルエンザワクチンの季節がやってきました。例年「受けない!」という方も、今年はできるだけ受けておくのがよいとお勧めさせていただいています。もし発症してしまうとインフルエンザの発熱、関節痛、咳や咽頭痛などの上気道炎症状は新型コロナウイルス感染症と見分けがつかず、せめてワクチンで予防可能なインフルエンザは予防策をうっておくのがよいと考えるためです。

さて、ワクチンには生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドという種類があるのをご存知ですか?

生ワクチンは弱毒化したウイルスや細菌そのものを身体に接種し免疫反応を惹起、免疫をつけるワクチンです。弱毒化しているとはいえウイルスそのものを使用するため、極めて免疫力が低下した状態などでは実際にその疾患にかかってしまう可能性があります。一方で最も強い免疫力を誘導できるワクチンです。麻しん(はしか)、風しん、水痘(みずほうそう)、BCG(結核)、おたふくかぜなどのワクチンが生ワクチンです。

不活化ワクチンはウイルスや細菌の免疫反応を引き起こす部分(かけら)のみを精製したワクチンです。したがって病原体そのものは入っていないため、ワクチンを接種したからといってその疾患にかかることはありません。(時々インフルエンザワクチンを打ったらインフルエンザになりました!という方もいますが・・それはちょうどそのタイミングでどこかでインフルエンザに感染したもので、ワクチンからインフルエンザにかかることは絶対にありません!)免疫を誘導する力は生ワクチンより劣りますので、数回の接種を必要とするものも多いのが特徴です。DPT-IPV四種混合(D:ジフテリア・P:百日せき・T:破傷風・IPV:不活化ポリオ)、DT二種混合(D:ジフテリア・T:破傷風)、日本脳炎、インフルエンザ、A型肝炎、B型肝炎、肺炎球菌、不活化ポリオなどのワクチンが不活化ワクチンです。

トキソイドは細菌の産生する毒素=トキシンを取り出し、免疫を誘導する部分は残しつつ、毒性は無いようにしたものです。不活化ワクチンとして分類されることもあります。ジフテリア、破傷風のワクチンは、トキソイドです。

さて、以前から、ワクチンは打ってから次のワクチン接種が可能になるまで〇日は開けてください、とお伝えしていました。

しかし!今年の10月1日からその方針が変更になります。

今まで生ワクチンは打ってから次のワクチンまで4週間以上開けて、不活化ワクチンなら6日開けて・・など複雑なルールがありましたが、今後は生ワクチンー生ワクチンの場合のみ4週間開ければOKというルールに変更になります。

すなわち、インフルエンザワクチン接種後翌日に他のワクチンも受けられるようになる、ということです。(敢えてそういう打ち方をする必要はないと思いますが・・・)

 

 

 

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