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抗体検査 ~難しいことは一切省いて解説してみました~

みなさん、自粛生活は体調崩すことなくお過ごしでしょうか。

さて、新型コロナウイルス感染症管理の切り札になるかもしれない”抗体検査”ですが、なんとなく名前は知っていても、実際何を調べて

どんな意義があるのか、なかなか難しくて理解しがたいことが多いかと思います。

以下〝抗体″について、難しいことは一切省いて記載、解説します。

”医学的”な正しさより、感覚で理解していただくことが目標です。ぜひ読んでみてください。

 

抗体って?

自分の体の中に、入ってきてしまった細菌やウイルスなどに対して血液中の白血球(リンパ球)が戦う力(免疫)を作り出します。

抗原って?

病原体であり、体にとって異物とされるもの。

 

さて、毎年猛威を振るっているインフルエンザ感染症に対し、インフルエンザワクチンの予防接種が大切だということはよくご存じかと思います。

インフルエンザワクチンを例にすると、わざと体内に微量な病原体のかけら(抗原)を入れて、自分の体内で抗体(免疫)を作ります。そして、いざ、本当にインフルエンザウイルスに暴露した際に、ある程度抗体(免疫)があると、すでに戦う力をもっているので、感染せず(無症状)に過ごせたり、もし感染してしまっても、重篤化しない可能性が高くなります。そのため、積極的に予防接種が推奨されるのです。

今回、新型コロナウイルス感染症に対するワクチンはまだありませんが、無症状の感染者も少なくない、ということを考えると、実はすでに免疫を持っている人もある程度存在することが予想されます。抗体(免疫)の検査は、各社からキットが発売されており、すでに可能となっています。まだまだ抗体検査の結果の解釈については知見の積み重ねが必要ですが、日々の自己管理や日常生活を送る上での心構えとして、抗体の有無を把握しておくことは大きな意義があると思います。ただし、繰り返しになりますが、インフルエンザワクチンを接種後、抗体ができている状態(一般的に約5カ月程度)でもインフルエンザに感染してしまうことがあるのと同じように、いくら新型コロナウイルスの抗体があるからと言って、絶対に感染しないわけではない、ということはよくご理解ください。

もうひとつ、、、例えば医療現場では、必ず風疹や麻疹、B型肝炎、水ぼうそう(水痘)の抗体をスタッフは調べます。抗体が無ければ、適宜ワクチンで補い、常に抗体がある状態を保ちながらあらゆる患者さんに対応します。その考え方を踏まえれば、このコロナ抗体検査の必要性の意義は理解しやすいのではないでしょうか。

今後当院でも抗体検査の体制を整備中です。【最短5月末導入予定、完全予約制】

予約方法などについては随時HPでご案内いたしますので、よろしくお願いします。

もっと詳しい‟抗体”についての解説も、近日公開予定ですので併せて、ご確認ください!

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