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帰省前の新型コロナウイルス対策について

夏の帰省に向け、新型コロナウイルスのPCR検査等を受けるべきかというお問合せをいただくことが増えました。

絶対に感染を防ぐ方法はなく、無症状でも感染者がいることを考えると、帰省して100%感染を防ぐことは難しいのが事実です。

お問合せをいただいた際は以下の点を確認していただき、判断は個別にお願いしております。

PCR検査で陰性であっても”100%感染していない”とは言えない

→PCR検査は現在も感度70%程度と言われています。すなわち、100人のコロナウイルス感染患者さんでPCRを検査してもしっかり陽性といえるのは70人、逆に30人は間違った陰性(偽陰性)という結果が出てしまうことになります。もし陽性ならもちろん隔離対象となりますので、「帰省しない」判断には使えるものの、もしPCRで結果が陰性であっても絶対安全とは言えません。

PCR検査は”今”の状態しか判断できません

→PCR検査を受けた時点で本当に新型コロナウイルスが陰性であっても、例えば帰り道で感染してしまえば結局帰省の時点では新型コロナウイルスを保有してしまっている可能性があります。検査はその場では結果は出ませんので、結果をお待ちいただく数日で感染してしまえば、PCRが陰性であってもその検査結果は意味がないことになります。

抗体検査でIgG陽性(≒免疫がある状態)であっても絶対安心なわけではありません

→現段階で新型コロナウイルスの抗体陽性がどの程度意味があるものか不明であること、また例えIgG抗体が陽性でもその感染症にかからないわけではないことから、やはりIgG陽性であっても新型コロナウイルスに対して100%安心ということは全く言えません。

 

結論として、新型コロナウイルス感染に100%の安心はありません。

大前提として、体調が悪ければ帰省しない普段からハイリスクな場所には近づかないなど自衛措置を取り、追加の判断基準としてPCRや抗体検査が使えるかもしれない、という風に考えていただくのが良いでしょう。

まだまだ未知の点も多い新型コロナウイルス感染症、どのように対応していくかは世界中の人が手探りで進んでいるのが現状です。

検査に対する疑問などは電話でのご相談も適宜受けております。(時間帯によっては対応困難な場合があります)必要時は気軽にお問合せください。

 

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