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大人におすすめのワクチン

新型コロナウイルス感染症の拡大で予防接種の重要性も認識が広まっています。

人間に害を及ぼす細菌やウイルスはたくさんありますが、その一部が適切なワクチン接種で予防することができます。

予防接種はとかく子供のもの、と思われがちですが、大人でもぜひ受けておくべきワクチンがあります。

以下4つのワクチンをご紹介します。

肺炎球菌ワクチン

帯状疱疹ワクチン

インフルエンザワクチン

破傷風ワクチン

 

①肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌という細菌による肺炎は今でも肺炎による死亡の上位を占めます。90以上の型があるため、すべてをカバーできるわけではありませんが、一部の型をワクチンで予防することが可能です。65歳以上の方は一生に1回は公費によるワクチンの接種が可能ですが、その後も5年毎にワクチンを接種することで、予防効果を高めておくことが出来ます。5年毎の追加接種の場合は任意接種となります。

注)肺炎球菌ワクチンには2つの種類(ニューモバックスとプレベナー)があります。当院ではニューモバックスという23価のワクチンを使用しています。

注)5年以上の期間をあけずに追加のニューモバックス投与を行うと副反応が強く出ることが知られています。2回目以降の予防接種の方は前回接種の記録をお持ちください。

②帯状疱疹ワクチン

小児期に接種を行う水痘(水ぼうそう)のワクチンは50歳以上の成人においては帯状疱疹の予防接種として使用が可能となっています。

免疫力の低下で神経に沿って痛み、しびれ感が現れ、続いて水疱を形成する帯状疱疹ですが、痛みが強く残るなど場合によっては後遺症を残す厄介な病気の一つです。体内に初めて水ぼうそうウイルスが入ると水ぼうそうになりますが、そのウイルスは水ぼうそうが治ったあとも神経の根元に住みつき、免疫力の低下に合わせて再び活性化してくることがあります。これが帯状疱疹です。ワクチンによって弱まってきた水ぼうそうウイルスに対する免疫を再度高めることで、帯状疱疹を防ぐことが出来ます。

注)50歳以上の方に適応があります。生ワクチンであり、体調不良時には受けることが出来ない場合もあります。接種希望の場合は気軽にお問合せください。

→Blog「帯状疱疹ワクチンのすすめ」もご覧ください

③インフルエンザワクチン

毎年毎年冬になると流行するインフルエンザですが、これも予防接種で感染を防いだりかかっても重症化を防いだりすることができます。特に今年は新型コロナウイルス感染症の第2、第3波がインフルエンザ流行期に重なる可能性もあり、インフルエンザは是非予防接種で防いでおきたい疾患の一つです。当院でも積極的にお勧めしているワクチンです。

注)65歳以上の方は公費で受けることが可能です。(60-64歳の方でも特定の基礎疾患があれば公費の助成があります。)

当院では自費のみの取り扱いとなります。

→昨年の記事ですが「インフルエンザワクチンのすすめ」もご覧ください

④破傷風ワクチン

あまりなじみがない病名かもしれませんが、破傷風は広く土壌に生息する破傷風菌による感染症の一つで、予防接種でほぼ100%予防が可能な一方、一度発症してしまうと致死率が30%程度もあるとても怖い病気です。小児期に4種混合ワクチンで免疫を獲得していますが、徐々に免疫力が低下するため、成人になってからも10年に1回の追加予防接種が勧められています。特に屋外での作業が多いお仕事の方やアウトドアの趣味をお持ちの方(Ex:ガーデニング等)は追加の接種を積極的に行っておくことで、危険な感染症から身を守ることが出来ます。

→破傷風という病気についてはこちらもご覧ください。

 

最後に

防げる感染症は是非予防接種で防いでおきたいものです。上記ワクチンは当院でも接種を受けていただくことが可能です。不明点は気軽にお問合せください。

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