045-264-6590
CLOSE

BLOG

帯状疱疹ワクチン

最近TVでも沢山のCMが流されていることもあり、帯状疱疹ワクチンについて聞かれることが増えました。帯状疱疹ワクチンは大人のおすすめワクチンの1つでもあり、基本的に打った方がいいですか?と聞かれたら「絶対いやだ!とかがなければ是非~」とお伝えしています。以前は生ワクチンのみが接種可能でしたが、更にシングリックスという新しいワクチンが出現し、選択肢が広がっています。

今日は帯状疱疹ワクチンの紹介をしたいと思います。

帯状疱疹とは?⇒こちらをご覧ください

 

帯状疱疹は増えている⁉

帯状疱疹ワクチンの比較

最後に

 

帯状疱疹は増えている!?

帯状疱疹の罹患は年齢と共に増えるため、高齢化が進むほど発症者は多くなります。さらに、社会的背景として見過ごせないのが、「水痘ウイルスに出会う機会の減少」です。私たち大人は幼少期に水痘ウイルスにかかったりワクチンを打つことで一度免疫を獲得しています。その免疫は普段は使う機会がないため、徐々に弱まりますが、その期間中に再度水痘ウイルスに曝露すると(水ぼうそうの子供に会うとか)再活性化(賦活化)して、私たちを守ってくれます。ところが、2014年~小児の水痘ワクチンが定期接種となり、多くの小児が水痘にかからなくなりました。(それ自体はいいことです♪)その結果、大人も水痘ウイルスに出会う機会が激減→もともとの免疫を再度使うことがなく、結果として水痘ウイルスの再活性を許す=帯状疱疹発症!となりやすくなるのです。そういう点からも強制的に水痘ウイルスに対する免疫力を再度目覚めさせるワクチンの有用性があると言えます。

 

帯状疱疹ワクチンの種類は?

帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスが原因ですので、いわゆる水ぼうそうのワクチンが帯状疱疹の予防にも使われていました。生ワクチン(ウイルスを弱毒化したもの)が使われており、小児~大人まで長年幅広く使用実績があり、安全性も担保されている、というメリットがありました。一方、2020年新しく発売されたシングリックスはウイルスの一部を利用した組み換えワクチンであり、ウイルスそのものは含まれていないタイプの不活化ワクチンです。

それぞれのワクチンの特徴とメリット・デメリットをお伝えします。

 

 

 

生ワクチンは幅広い使用実績があり、副反応が少なく、シングリックスと比較して安価、1回接種で良い、というメリットがあります。一方、効果や効果持続期間はシングリックスに及ばない可能性があります。

シングリックスはやはりその予防効果の高さがメリットですが、2回接種が必要、高価、副反応が多め、というデメリットがあります。

最後に

接種回数、効果、効果持続年数、そして価格に違いのあるこれらのワクチンですが、一概にこっちにしましょう!こっちが優れている!ということは出来ないと考えています。

免疫抑制状態の方や妊婦さんは生ワクチンが使用できない、という制限はありますが、これらに当てはまらない場合、自分にあったワクチンを選択し、帯状疱疹を予防しておくことが一番大切です。

当院でもどちらのワクチンも対応しております。院内にパンフレットなども用意がありますので、興味のある方は気軽にご相談ください。

ページトップへ