045-264-6590
CLOSE

BLOG

コロナ疲れ 敵を知って正しく怖がるのが重要です!

2020年・・ラスト1カ月となりましたが結局コロナウイルス感染症に翻弄されっぱなしの1年でした。まだまだ出口さえ見えてこないのが誰にとっても本当につらいところです。

こんなにも医療が社会的に注目される日がくるとは思ってもいませんでした。明らかに感染第3波を迎えてしまった現在、やっと行政側も重い腰を上げ、人の移動などを制限し始めました。

現場感覚としては「3週間遅いなぁ」とも思いますが・・ここから2-3週間、制限をかけた中での感染拡大の程度で年末年始の雰囲気もがらりと変わるであろうと思います。是非個人個人でできる範囲で感染防御をしながら生活をしていきたいものです。

残念ながら、既に医療の現場では発熱患者さんの行き場がなくなっていたり、慢性疾患患者さんの受診差し控えによる病気のコントロール悪化などもおこっています。

医療者はここからが頑張り時ですが、一般の方にはぜひ新型コロナウイルス感染に関し、改めて正しい知識を持って対応しつつ心身ともに疲れすぎずに生活していっていただきたいと思います。

特に体調は悪くなくても、常に感染への恐怖の中気を張って、周囲の状況を警戒しながら生活をするのもすでに限界を迎えている方も多いと思います。正しい知識で過度に怖がり過ぎず、引き締めるところは締めつつ、緩急をつけた対応をしていきましょう。

そこで、改めて新型コロナウイルス感染症の予防について確認です!

①マスク:自分から、相手からの飛沫を抑えるためのアイテムです。一般的な不織布のマスクは空気の漏れもあり、100%の予防効果はありません。現在家族以外の誰かと対面でお話しする時はマスクは使用しておくのが無難です。マスク同士での会話であれば後に相手が感染者であったと判明しても濃厚接触には(基本的には)該当しません。とはいえ、人通りの少ない屋外を歩いて誰とも話をしない通勤中・散歩中などは必ずしもマスクは必須ではありません。何となく周りの目が気になりますが、黙ってすれ違うだけで感染するような感染症ではありません。自分自身のお守りとして、は良いと思いますが、特段会話するわけでもない場合過度に他者のマスクの有無を気にする必要はなさそうです。

②手洗い・手指消毒:大事なことは手経由で自分の口や鼻などの粘膜にウイルスを運ばないことです。手にウイルスが付いただけで感染する(経皮感染)ということはありません。例えばクリニックでもしばしば「バスや電車のつり革は安全ですか?」と尋ねられることがありますが、例え新型コロナウイルス感染症患者さんが直前に触ったつり革であっても、それを素手で持ったからと言って直ちに自分が感染するということはありません。ただし、ウイルスが付着した場合、その手で鼻や口、目の粘膜を触ってしまえば感染の可能性は出てきます。よって不用意に顔面を触れないこと、適切なタイミング(帰宅時等)で手指消毒や手洗いを行うことが重要です。

③不用意な会食を避ける:マスクのまま、つけたり外したりしながら食事という高等!?テクニックのお話もありますが、どう考えても実用的ではありません。結局食事中は話も弾みますし、濃厚接触を避けることは不可能です。だからこそ、大規模会食やハイリスクな方(今具合が悪い方や家族にコロナの患者さんがいる方など)との食事は避けることが肝要です。これから年末年始に向け、会食の機会は増えがちですが、自分でリスクとベネフィットのバランスを考え、適切に判断し開催・参加・不参加などは決定してください。十把一絡げな議論は不毛であると考えています。

精神的ストレスが強い方は是非以下の項目も参考にしてください。

テレビやネットなどのコロナ情報に触れすぎない:家で楽しく過ごす時間にわざわざ気分を落とすような話題に触れる必要はないと思います。逐一国の方針を確認する必要もないですし、今日の感染者数を一の位まで確認する必要もありません。日々の動向に目は向けつつもぜひコロナ情報から離れる時間を設けてください。

他人の行動に目を光らせすぎない:もちろん社会全体でコロナ感染症を抑えていくことが肝要ですが、コロナに対する対応の程度は各人の価値観によるところも大きく、自分よりストイックな人も緩い人もいて当たり前です。クリニックでもなんでこの時期にそこ行くかなぁ~・・と思うような行動履歴を教えてくれる人もいなくはないですが・・それもまた個人差として、目の前の症状に対応しています。他者の行動に感情を揺さぶられるのは精神的ストレスとなります。実害がない限り、気にしすぎず受け流していただければと思います。

正しく怖がって(きっと)まだまだ続くコロナとの戦いにフィジカルにもメンタルにも負けずに参りましょう。

ページトップへ