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ICLS  心停止の初期対応

ICLS(Immediate cardiac life support)は「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を習得 することを目標として設定された日本救急医学会のトレーニングコースです。このICLSのプロトコールに基づいて院内急変に対応している医療施設も多いと思います。

詳細はICLSガイドブックや実際のICLSコースで学んでいただくとして、ここでは自分自身が心停止対応をしている時に意識して実践していることを中心に記載します。

ICLSの究極の目的は患者さんの救命とできる限り後遺症を残さないことであると思っています。

よってとにかく脳に血流を送り続け(絶え間ない胸骨圧迫)止まった心臓を動かす(AEDや原因検索とその解除)ことが使命です。

また、心停止に関わる現場はとにかく混乱しがちな(・・むしろ大混乱な)状況のため、誰が、何を、どんな意図でやっているのか、声掛けや宣言をしながら行うことが普段以上に重要になります。

一連の流れをフローでまとめました。救急対応の現場ではまず、ルーチンで必要最低限の動きができることが重要になります。以下のフローの特に青線部分は台詞としてそらでも考えずに口から出るくらい繰り返して想起、イメージトレーニングをしておくといざという時少し心の余裕が生まれると思います。

実際の現場ではこの後はVf/Pulseless VTならアミオダロンを使用したり、あいまに挿管やエコー検査が入ったり、様々な処置が加わることになりますが、まずは

・絶え間ない胸骨圧迫

・2分ごとのリズムチェック

・波形に応じたAEDまたはアドレナリン投与

ここを取りこぼさず行うことが重要です。

最後にAEDとアドレナリンのタイミングを図にしました。是非参考にしてください。

Vf/PulselessVT

PEA/Asystole

 

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