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自粛中でも受診検討が必要な5つの症状

コロナウイルス感染症の拡大を受けて自粛、自宅待機の方が増えています。不要不急、という言葉の範囲についてはその解釈が個人にゆだねられる面もあり、一概にこれが正解!とは言えない部分もありますが、一方、こと体調不良に関しては自粛中でも早めに医師の診察を受けておくことが好ましい場合があります。

基本的にキーワードは『重篤感』。いつもと違う体調の悪さであると本人やご家族が思う場合、まずは電話相談でもよいので医療機関の受診を検討すべきでしょう。

今回はこんな症状があるなら、自宅待機中でも医療機関の受診を考えた方がよい症状を5つ挙げていきます。

朦朧としてしまう:高熱や脱水、様々な原因で意識の状態に変化が起こります。いずれにしても、すぐ眠ってしまうとか意味の分からないことを言っているなど、意識レベルに変化がある場合は何らかの緊急事態が体内で起こっている可能性もあります。早期の医療機関受診が必要です。

息が苦しい:人が生きるのに絶対的に必須なのが呼吸・・数分の呼吸停止でさえ時に命に関わります。息苦しさは肺や心臓のに何らかの異常が生じている可能性を示唆します。体内の酸素濃度を確認したり(SpO2は診療所でも容易に測ることが可能です)原因を検索することが必要です。

胸が痛い:特に締め付けられるような胸の痛みは心筋梗塞による痛みの可能性もあります。何かとストレスが多く、生活も乱れがちな自宅生活では期せずしてそのリスクが高くなっているかもしれません。胸痛も早期の医療機関受診が必要な症状の一つです。

頭痛、麻痺等神経の症状:何時何分に起こったかわかる突然の頭痛はくも膜下出血のキーワードです。また、手足、顔面に力が入らない、呂律が回らない、飲み込みがうまくできないなどは脳梗塞など、やはり緊急疾患の可能性があります。心配な場合は電話でも構いませんので、お問合せ下さい。

水分が摂れない:大人の場合数日間食事がとれなくても急にどうかしてしまうことはありませんが、(高齢者の場合は個別の判断が必要です)水分は1日でも摂取できなければ脱水やそこから生じる腎臓の機能低下を引き起こす可能性があります。もちろん水分摂取できない原因の検索も必要ですが、不足した水分を点滴で補うことも必要です。

これら以外にも早めの医療機関受診が好ましい症状はたくさんありますので、不安な場合は#7119を利用したり、かかりつけのクリニックに問い合わせる等して、医師の指示を仰ぐことも考えましょう。

*番外編

→そこまで重症でない風邪症状の場合・・

判断が難しいところですが、第一に風邪だと思っていたけど、実はすでに肺炎になっていた、髄膜炎であった、など風邪以外の重症疾患の可能性もあり、その場合は医療機関の受診は必須と言えます。現在当クリニック自体は通常の診療を行っており、できる限り患者さん同士の接触がないよう早めの対応を心がけています。風邪であっても早めの対応が早い回復につながることもありますので、心配な場合は気軽にお問合せ下さい。

→普段の薬がなくなってしまう、という場合・・

普段内服している薬は基本的に継続する必要があるでしょう。特に糖尿病の薬、血圧の薬やけいれんの薬、心臓の薬などは中断が困難(不可!)なものも多いです。受診は”不要不急”の外出ではありませんので、時間をみて薬がなくなる前にしっかり受診、薬を確保しておくことが必要です。

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