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神経内科について

当院は標榜は内科、ですが、神経内科的な疾患も積極的に診療していきたいと考えています。院長は開業前は神経内科医として大学病院やみなと赤十字病院で診療に当たっていました。

神経内科は脳、脊髄、末梢神経、一部筋肉疾患を診察の対象とする診療科です。最も有名な神経内科的なお病気は脳梗塞でしょうか。アルツハイマー型認知症やパーキンソン病も認知度の高い病名です。

今後神経内科のお病気についてもブログで紹介していきます。

今回は院長と神経内科の関係を書きますが・・ただの思い出ばなしなので、以下興味のある方だけどうぞ! ↓

私が医師を目指したのはずいぶん昔・・だいたい5歳くらいの時です。理由は単純明快、祖父がパーキンソン病を患っており、それを治せるのはお医者さんだと認識していたからです。

パーキンソン病は脳の特定の神経細胞がはっきりとした理由なくダメージを受け脱落していくことで、主に筋肉の細かい運動の制御が苦手になっていく疾患です。足の動きが思い通りに行かないため、歩き出そうとしても足がすくんでしまったり、とても転びやすくなったりします。手の動きも悪くなりますし、振戦、と呼ばれる震えが起こってきます。お顔の表情を司る筋肉の動きも悪くなるため、一見無表情のように見えます。飲み込んだりしゃべったりするための首や舌の筋肉の動きも悪くなるため、言葉が聞き取りづらくなったり飲み込みが苦手になったりもします。身体中に張り巡らされる筋肉、その動きがわるくなるため、症状は全身に及ぶのです。一方、物を考えたり認識する機能は(患者さんによりますが)保たれる傾向にあり、実際祖父も動けなくなっていく身体を抱えつつ、その状況を誰よりも理解できる、という辛い状況にありました。

そういう祖父を幼いながらに見ていたこともあり、医師特に神経内科という分野に大いに興味があったわけです。

その後実際医療に携わるようになり、もっと幅広い疾患を診るため内科医として仕事をしていくことを決めましたが、やはり身近な生活まで知っているパーキンソン病を始めとする神経難病の患者さんの診療は続けていきたいと考えています。

更に、神経難病の場合、患者さんの家族、その皆さんの大変さについても常に傍で見てきました。祖父の介護をしていた祖母のぼやき、苦労は今でも覚えています。患者さんだけでなく、そのご家族や介護者の方々にも寄り添える、そういう視点を持った医療を提供できればと考えています。

 

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