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アミノインデックス検査について

アミノインデックス検査、聞いたことはありますか?

味の素で有名なAjinomoto株式会社がアミノ酸研究のノウハウを生かして開発した検査です。

(→Ajinomoto株式会社のアミノインデックス解説ページへ

*現在がんに罹患している可能性

*10年以内に脳や心臓の血管障害を起こす可能性

*4年以内に糖尿病になる可能性

この3つの重要な疾患について1回の採血で評価をすることができます。

今日はこの検査をご紹介いたします。

*アミノインデックス検査とは?

人間の体を形作るのは様々な機能を持ったたんぱく質です。そのたんぱく質、実はすべて20種類のアミノ酸が様々な配列で連なった構造をしています。

つまりどんなたんぱく質も分解するとアミノ酸になるのです。

それぞれのアミノ酸、その血中濃度は健康な人ではおおむね一定に保たれていることが知られています。

しかし、体内に癌があったり、動脈硬化や糖尿病の兆候があるとそのアミノ酸の濃度分布に変化が生じます。(下グラフ参照)

その変化を検出し、評価するのがこの検査です。

がんになるとアミノ酸濃度バランスは、がんが早期の段階から変化します。

 

*検査方法

採血(約5ml程度)のみで検査可能です。

注意 ☆すでに脳・心臓の血管障害、糖尿病に罹患している方も受けていただけますが、該当項目は評価対象外となります。

☆前日夜以降飲食をせず、朝採血を行います。前日夜も肉、魚などの高タンパク質は摂りすぎないようにしてください。

☆妊婦、授乳婦、がん患者さん(治療中含む)、先天性代謝異常の方、透析患者の方は検査結果の評価が困難であり、検査対象外です。

 

 

*結果の解釈

がんの評価(AICS検査)

男性5種類、女性6種類のがんのリスクを評価することができます。

検査項目 評価内容
男性AICS(5種) 現在がんである可能性
対象となるがん種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん
女性AICS(6種) 現在がんである可能性
対象となるがん種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん

これらのがんについて、リスクをそれぞれA~Cの3段階で評価します。

ランク分類 罹患率 ランクA ランクB ランクC
AICS値 0.0〜4.9 5.0〜7.9 8.0〜10.0
AICS(胃) 胃がん 0.1036% 【0.3倍】 【1.6倍】 【10.2倍】
AICS(肺) 肺がん 0.0887% 【0.3倍】 【1.9倍】 【9.0倍】
AICS(大腸) 大腸がん 0.1325% 【0.5倍】 【1.3倍】 【8.2倍】
AICS(膵臓) 膵臓がん 0.0273% 【0.3倍】 【1.3倍】 【11.6倍】
AICS(前立腺) 前立腺がん 0.1179% 【0.5倍】 【2.1倍】 【6.4倍】
AICS(乳腺) 乳がん 0.1264% 【0.7倍】 【1.8倍】 【4.0倍】
AICS(子宮/卵巣) 子宮がん・卵巣がん 0.0858% 【0.3倍】 【1.5倍】 【11.6倍】

リスクAの場合、一般の方と比較しても現在がんがある可能性は高くないため、今後も注意して生活、必要に応じた健診をおすすめすることになります。

リスクB以上の場合は、ご相談となりますが、一度該当する臓器の精密検査のため、血液検査やエコー、CT等画像検査、内視鏡検査などに進むことが必要となります。

アミノインデックスにおけるがんリスク評価は腫瘍マーカーではなかなか評価困難な早期の段階からその変化を鋭敏にとらえられる可能性があるのが特徴です。

脳心疾患リスク(AILS検査)

脳卒中や心筋梗塞はともに生活習慣病を基盤とした動脈硬化の進行がその発症に大いにかかわっています。

生活習慣病(高血圧症や脂質異常症など)は特に自覚症状がないため、なかなか普段の生活改善も難しいところがありますが、

実際に血液検査で10年以内の脳卒中や心筋梗塞の発症リスクを知ることで生活習慣の改善にも寄与できると考えています。

10年以内に脳卒中・心筋梗塞を発症した人は、発症前からアミノ酸濃度バランスが変化しています。
③糖尿病リスク(AILS検査)
血液検査で4年以内の糖尿病発症リスクを評価します。血糖値に変化が生じてしまえば糖尿病ですが、その前に糖尿病の兆候を察知して食生活、運動習慣を変化させることができれば、糖尿病を予防していくことも可能かもしれません。
引用;Ajinomoto株式会社 ホームページより
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