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血管年齢を測ろう! ABI、CAVI
老化は血管から・・・実はかなり的を射た表現であると、医師になって実感します。生活習慣病や喫煙、肥満、痩せすぎ、身体に悪そうなイメージのものはすべて血管のダメージ蓄積から様々な重篤な疾患、例えば心筋梗塞(心臓の血管がつまる)、脳梗塞(脳の血管がつまる)、脳出血(脳の血管が切れる)、慢性腎臓病(腎臓の血管に動脈硬化がおこる)などに繋がっていきます。
高血圧は血管が硬くなり始めたサインですが、同時に高血圧を放置すれば動脈硬化は更に進みます。これらの血管のしなやかさおよび詰まり具合を調べる検査が、CAVI(キャビ)とABI(エービーアイ)です。
クリニックにもこれらが測定できる装置を導入しました!
希望の方がいれば簡単に、そして体への負担ゼロで測定が可能です、是非お問合せ下さい!
□最後に
ABI(Ankle Brachial Pressure Index:足関節上腕血圧比) 詰まり具合の検査
→足と腕の血圧を測定し、その比から足の動脈の閉塞、狭窄を評価する検査です。
動脈硬化がない/あまりない人では足首の血圧は腕の血圧よりやや高くなりますが、足の動脈に狭窄や閉塞があると、その部分に血流が行きづらくなるため、血圧は低くなります。よって、足の血圧が腕より低い場合、足の動脈硬化の進行が示唆されます。足の動脈硬化はPAD(末梢動脈疾患)と呼ばれますが、このPADは心血管疾患や脳血管疾患など他の臓器障害との合併が多く見られることからも、早期発見が重要です。
ABIは非侵襲的な検査であり、簡単に行うことができます。
CAVI(Cardio Ankle Vascular Index)血管のしなやかさの検査
→「心臓(Cardio)から足首(Ankle)まで」の動脈(Vascular)の硬さ、しなやかさを反映する指標(Index)です。動脈硬化が進行し、動脈か硬くなってしまい、しなやかさが失われるほど高い値になります。
※しなやかなゴムチューブ(やわらかい血管)と金属の筒(硬くなった血管)を想像してください。同じ圧で水分を押し込んでも・・・やわらかいゴムチューブはしなやかにその径が太くなり、圧は上がりづらい一方、固い金属の筒はその径が全く変化せず、強い圧がそのままかかる、というのがイメージできるでしょうか!?CAVIではその血管のしなやかさが数値として表されます。
患者さんがやることは診察台の上に仰向けで寝転がり、5分弱動かないでいていただくだけ! です。
左右の手足すべてに血圧計を巻き付け、胸の中央辺りに心音を収集するペットボトルの蓋ぐらいの大きさの装置を置きますので、
・薄手のシャツ、足は出来れば膝までめくれるような服
・胸の部分もかっちりハイネックでしまっていると装置が置きづらいため、胸元が緩めの服または簡単に開けられるシャツ類
と言った服装で来ていただくとより簡便です。
測定時間は約5分、手足の血圧が、同時、右の手足、左の手足、のように順番に測定されますが、普通の血圧測定ですので、(通常は)痛みなどは全くありません。
結果はこのような紙で確認が可能です!
ABIでは血管の詰まり具合が、CAVIでは血管のしなやかさ(動脈硬化の程度)が分かります。年齢と共に動脈が硬くなるため、年齢に応じてその年代平均と比較し動脈硬化の程度を判断する必要があります。
ABI,CAVIともに簡便ながら血管の様子をしっかり評価できる優れた検査です。
被曝も痛みもなく、寝ているだけでできるというのもメリットです。
クリニックでは今後積極的にこちらの検査もおすすめしたいと考えております。
興味のある方は気軽にご相談ください!