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当院でできる検査の紹介② ~X線撮影~

クリニック、どんな医療機器があるの?と気になる方もいるかもしれません!

そこで、順次 当院で整備している医療機器の紹介しています。

第2回目はX線撮影、いわゆるレントゲン検査です。

 

一度も撮影したことがない、という方はほとんどいないと思いますが、X線撮影はX線を使って肺や骨の状態を調べることができる非常に有用性の高い検査です。

当院では立った状態で主に胸部X線撮影ができる環境を整えています。

胸部X線撮影ではこちらのように肺や心臓、背骨(椎骨)、肋骨がX線の透過性に応じて可視化されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

X線撮影、と聞いて時々患者さんに聞かれるのが被曝の問題です。

被曝の問題についてのつっこんだ話はそれだけで学問の一分野が形成される奥深い世界であり、簡単に述べることも難しいのですが、外来では基本的に1枚の胸部X線写真撮影は安全である、とお伝えしています。CTについては比較的被ばく量が多く、特に複数回の撮影の健康への影響は確定的なことが言えないと思っていますが、胸部X線については1回の被ばく量が0.02~0.1mSvであり(撮影方法や体格などにより差があります)(Sv;シーベルト 被ばく量の単位です)私たちが1年間で自然界から受ける被ばく量が概ね2.1~2.4Sv程度ということが知られています。もちろん確定的なことは言えませんが、胸部X線検査を、とりたてて被曝の原因として恐れる必要はないと言えそうです。

ただし、X線室は放射線管理区域です。勝手に入室したり装置に触るなどは厳に慎んでくださいね。

 

トリビア!

X線は1895年南ドイツの物理学研究者レントゲン博士が電子線の研究中に偶然発見しました。

レントゲン博士は第1回ノーベル賞を受賞するも、この技術が広く使われるように、と特許を取らず誰でも研究が行えるようにしたそうです。人類がX線から受けた恩恵を考えると素晴らしい先見の明がある研究者であったのだなと思います。かっこいい!

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