ソージュ山下町内科クリニック

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健康診断④ ~結果の解釈~

健康診断の結果が返ってくると・・しっかり中身を見ていますか?

一般健康診断の検査項目に沿って結果の解釈を確認しましょう

・既往歴、業務歴の調査

→既往歴というのは、今までかかったことがあるお病気、怪我のまとめです。一般的な風邪や擦り傷、捻挫などは既往歴に含める必要がありませんが、入院した、手術した、定期的に通院している、薬を飲んでいる、などがあれば是非記録に残しておくべきです。何か体調が悪くて受診する場合も、この既往歴がわかるととても助かることがあります。

業務歴についても、(暴露があれば特殊健診の適応ですが、)アスベスト暴露歴のある方の咳、などは通常の場合より、肺がんなども念頭により詳しく見る必要性が示唆されるかもしれません。

・自覚症状や他覚症状の有無確認:医師の問診、診察

→現在の体調を聞いて、眼瞼結膜(あっかんべーの下まぶた内側の赤いところ)を見たり、甲状腺の触診、口腔内の確認、胸部の聴診などを行います。以外に今まで指摘のない心雑音が見つかったりすることもありますので、健診とはいえ、診察する側もかなり緊張感があります。

・身長、体重、腹囲、視力、聴力

→身長が徐々に縮んでくる場合、脊柱(背骨)が曲がったり、骨粗鬆症で椎体がつぶれたりしている可能性もあります。

体重 体重そのものより、本来は筋肉量、体脂肪率が重要ですが、それでも1年ごとの変化は体調の目安になります。痩せすぎももちろん問題があります。

腹囲 メタボ健診でも測る腹囲ですが、内臓脂肪に比例するということで基準値が設けられています。ただし、体格による個人差も大きいですね。 基準値は女性90㎝ 男性85㎝です。

視力 視力低下や低下した視力の放置は仕事にも支障があります。

聴力 特に大きな音を聞く仕事の場合は、特殊健診の適応になります。日常生活では気づかない高い音の聴力低下も検出できますので、オージオメーターによる検査、有用です!

 

・胸部X線検査  /   喀痰検査(省略されることが多い)

非常に情報量が多い検査です。胸のX線写真では肺や心臓、縦隔を中心に異常な陰影がないかを確認していくことになります。はっきりわからなくても、異常の可能性があれば、CT検査や心臓エコー検査、専門科の受診などにつなげることができます。

←正常胸部X線写真です。

 

 

 

 

 

・血圧測定

ご自宅でも毎日測っています、という方も増えた血圧測定です。

2019年4月に高血圧治療ガイドラインが改訂されました!

高血圧の基準は140/90mmHgから変更はありませんが、合併症のない75歳未満の成人の降圧目標130/80mmHg未満へと強化しています。したがって、健診では・・

①140/90mmHg 以上 高血圧

②130/80mmHg 以下 正常血圧 に加え

③131-139/81-89mmHg は高値血圧として、できれば②を目指すべき血圧として評価することになりました。

・尿検査(尿タンパク、尿糖)

尿蛋白:体内でできた老廃物を濾し出す腎臓の機能が弱ってくると、本来尿中に排泄しないタンパク質が尿に漏れ出してくることになります。よって尿タンパクが陽性の場合、腎機能が下がっている可能性があり、1日どの程度の漏れ出しであるか?など追加の検査が必要になります。

尿糖:タンパク同様、糖も尿中には本来漏れ出してきません。しかし、血糖値が高すぎると、尿にも糖が出てくるようになります。まさに“糖尿病”のことです。他にも尿糖が陽性になる疾患はありますが、圧倒的に糖尿病で多いため、早期発見のため、尿糖検査を行います。

・血液検査

貧血検査(赤血球数、ヘモグロビン値):赤血球に含まれるヘモグロビンが酸素の運搬を行います。ヘモグロビンが低くなる原因は出血やビタミン不足等色々ありますが、貧血が進むと、立ちくらみや動悸、失神など症状が現れます。大まかな基準値は以下の通りです。

男性:13.5~17.6
女性:11.3~15.2

 

肝機能検査(AST、ALT、γ‐GTP):読んで字のごとく、肝臓の機能や肝臓の障害程度を表します。肝臓の細胞が壊れると漏れてくる酵素であり、上がり方によって解釈が変わります。特にγ-GTPは飲酒量との相関があります。

脂質検査(LDL-C(悪玉コレステロール)、HDL-C(善玉コレステロール)、TG(中性脂肪))

こちらも、読んで字のごとく、血中の脂質を調べます。LDL(悪玉)コレステロールやTG(中性脂肪)の高値、HDL(善玉)コレステロールの低値で脂質異常症という診断になります。ただし、コレステロールは細胞の膜を作る素材であり、低ければ低いほど良い、というものでもありません。

・血糖検査 糖尿病の可能性を検査します

・心電図検査

心臓の脈の速さやリズムの異常を見たり(不整脈)心臓の筋肉の状態を評価したり(虚血や心筋の肥厚など)します。侵襲性が低く、情報量が多い検査です。経年変化の観察も重要です。

 

以上ざっくり、大まかに健診項目の解説をしてみました。

わからない事、気になることは是非かかりつけの先生や産業医など周りの医療スタッフに聞いてみて下さい!もちろん当院でもWelcomeです!

 

 

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