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SYMPTOM

顔面痛~顔の痛み~

顔が痛くてお困りですか?急に痛み出しましたか?そういえばここ最近徐々に痛みがつよくなっていますか?顔面の痛みの代表は三叉神経痛です。しかし、原因はこれだけにとどまりません。時には顔面痛が重大な病気の症状の一つ、ということもあります。まずは顔面痛の原因となる病気を見てみましょう。また、チェックポイントを示しますので、是非確認してみてください。病院受診が好ましい場合もお伝えします。

原因

顔の痛み、実は原因は多岐にわたります。まず最初に、顔面の特定の臓器が痛い場合、はその臓器そのものの疾患の可能性があります。

耳鼻科疾患

副鼻腔炎 とくに上顎洞炎

→ほほ骨のあたりが重苦しく痛いような感覚があるかもしれません。首を前屈して痛みが悪化するとさらにその可能性が増します。片側だけのこともあれば、両側のこともあります。何となくその頬の部位が熱感があったり、腫脹しているかもしれません。原因はウイルス性や細菌性の感染のことが多いです。軽症なら様子をみることも可能、気になる場合や症状が重い場合は内科や耳鼻科で相談してみましょう。

眼科疾患

これは緊急疾患の可能性もありますし、頭痛の症状のこともあります。群発頭痛という頭痛は目の奥が刃物でえぐられるような痛み、があるそうです。表現が怖いですね・・

他にも視神経炎、緑内障、ブドウ膜炎、角膜炎、目の腫瘍等 があります。いずれにしても内科より眼科で専門的な検査、治療を要することが多いです。目は不可逆的変化を来すと障害を残す臓器でもあります。早期受診を検討してください。

歯科疾患

顔の痛みだと思ったが、実は歯や顎関節が痛い、というパターンです。歯科関連については内科などで診療することは難しいため、噛むと痛いとか実際に虫歯がありそうだ、原因は歯かも、と思う場合は是非歯科受診をお願いします。

 

→上記の原因ではなく、やはり顔が痛い

この場合は、その痛みの分布や症状が出現してきた経過などから、病気を診断していく必要があります。

 三叉神経痛

→顔面の感覚を司る脳神経が三叉神経です。耳のあたりから出てくると大きく3本に分かれて顔面感覚を支配します。よって、時にその1本分の領域だけが痛むこともあります。原因は多岐にわたります。顔の一部に痺れ感や痛みがあったり、噛んだり飲んだりすると痛みが悪化する場合など三叉神経痛も疑われます。薬で痛みを和らげたり、脳のMRIを撮って原因を調べたりすることもあります。

 帯状疱疹

→湿疹や水泡が出てくる場合疑いやすいですが、水泡がなくても否定は困難です。帯状疱疹のウイルス(水ぼうそうのウイルスと同じです)が一度感染した後、神経の根元にずっと潜んでおり(潜伏感染)免疫力の低下などで、再び現れてきて、症状を起こします。ウイルス性なので、抗ウイルス薬内服など治療が可能です。眼球に症状が出る場合は眼科に紹介となります。また、重症の場合は入院での加療が必要になることもあります。

多発性硬化症

→脳や脊髄のいろいろな場所に炎症が起こりうる病気です。どこにでも起こりうるので、顔が痛くなることもあり得ます。他にも麻痺や感覚障害、小脳の症状が出ることもあります。MRIや髄液検査が必要です。疑った場合は大きな病院に紹介となります。

 

受診時のチェックリスト

□いつから痛みがありますか?

□どこにどんな痛みがありますか?

□痛みは持続性かまたは一時的な痛みを繰り返していますか?

□これをすると悪化する、という増悪因子がありますか?

Ex)噛むと痛い、飲み込むと痛い

□今までにかかった病気やけがはありますか?(既往歴)

□今何か飲んでいる薬、サプリはありますか?(内服歴)

□最近歯科治療を受けましたか?

□そのほかの症状はありますか?

Ex)発熱、頭痛、湿疹 など

最後に

顔面痛、日々の生活に支障がありうる辛い症状です。例えば”三叉神経痛”と一言にいってもその原因は例えば腫瘍や血管炎などの早期治療が必要な場合から、しばらくお付き合いが必要な特発性三叉神経痛まで様々です。特発性の場合はテグレトールというお薬で症状が緩和できる場合もあります。その他目の疾患や耳鼻科疾患の場合も、専門家への相談が必要かもしれません。放っておかず、気になる場合は近医にご相談ください。もちろん当院でも診療可能です!

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