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MCIスクリーニング検査 早期認知障害の検査です

血液検査で認知症のリスクがわかる」 最近TVのCMでも放送があり少しづつ知られるようになっていますね。

認知症については神経内科のページで紹介していますが、高齢化とともに認知症患者さんは確実に増えています。

アルツハイマー型認知症

血管性認知症

レビー小体型認知症

その中でもアルツハイマー型認知症は最も割合が多く、社会的なインパクトが無視できない認知症です。

残念ながらアルツハイマー型認知症を完全に予防することはできませんが、一方で完全に認知症に至る前、“MCI=軽度認知障害”の時点で食事や運動など生活を見直すことで認知症まで至らずにすむ方がいることも事実です。つまり一部の認知症は予防が可能といえるのです。

今後アルツハイマー型認知症につながる軽度認知障害について、血液検査でその可能性を判定するのがMCIスクリーニング検査です。

今回はそのMCIスクリーニング検査についてご紹介します。

*そもそも軽度認知障害とは?

年齢とともに物忘れが増える、それ自体は必ずしも認知症という病気ではなく、通常の加齢性変化の場合があります。

しかし、物忘れの進行が健常者に比べ明らかに早く、様々な生活面での不具合が生じる場合、“認知症”という病名がつくことになります。

認知症はある日突然発症する病気ではありません。アルツハイマー型認知症に至っては実際に生活に不具合が生じる20年も前からすでに脳には変化が現れていることが知られています。

その変化が少しずつ脳に蓄積し、生活に(ぎりぎり)支障はないものの、物忘れが気になるようになってきた、そういう状態をMCI=軽度認知障害 と呼んでいます。

この検査では少し物忘れが気になる方を対象に、その物忘れがアルツハイマー型認知症に向かう要注意の物忘れであるのか、その他(正常な加齢性変化も含む)によるものかの判定を血液検査ですることができます。

 

 

 

 

 

 

*実際に何を調べるの?

アルツハイマー型認知症の患者さんの脳には長年にわたりアミロイドベータペプチドという物質が少しずつ蓄積します。その蓄積量が一定以上となり、脳の神経細胞の働きがダメージを受けると認知症になってしまいます。しかし、体にはそういう蓄積物質を除去する機構も存在しています。

この検査では血液中に存在する”アミロイドベータペプチドを除去する3つのたんぱく質”の量を測定します。この物質が少なければ、より脳にアミロイドベータペプチドが蓄積しやすいことが示唆されるのです。

検査ではその結果をA~Dの4段階で評価、特にC-Dとなった場合には今後アルツハイマー型認知症にいたる可能性が高めであると考えられるため、早めに予防に向けた対応が必要になります。

 

*こちらの検査は自費での検査となります。(約20000円)希望される場合やもっと詳しく内容が知りたい方は気軽にお問合せください。

MCBI社HP:MCIスクリーニング検査が詳しく紹介されています

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