045-264-6590
CLOSE

BLOG

中区の「健康長寿連絡会」で講演をさせていただきました!

2022年12月9日(金)中区役所で行われた地域の方が集まる「健康長寿連絡会」で「生活習慣病とフレイル」について40分ほどの講演をさせて頂きました。

簡単に内容を述べますと、

〇フレイルとは何か?⇒フレイルとは「元気で健康!」と「要介護、寝たきり」の間の状態をあらわします。身体的な要素だけでなく、社会参加、精神的な要素が複雑かつ密接にかかわりあっており、例え身体が元気でも他の要素が損なわれることでフレイルに進行するリスクがあります。

〇生活習慣病とは何か?⇒生活習慣(食事、運動、喫煙、睡眠等)がその発症や進行に大きな影響を与える病気の総称です

〇生活習慣病はあまり症状がないものの放置すると動脈硬化を素地とした脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などの様々な疾患(しかも寝たきりや要介護の原因となるような疾患)につながります。

〇フレイルと生活習慣病の関連⇒年齢とともにフレイル至ってしまう人は多いものの、そこに至るまでの時間経過は個人差が大きいことが知られています。中でも生活習慣病のコントロールが悪い方はより早くフレイルに至るリスクが高いことが知られています。

〇フレイル予防でできる事⇒食事、睡眠、運動、社会参加の重要性は論を待たないので、医師の視点として少し変わったフレイル予防のポイントを紹介しました。

・聴力低下を放置しない

・口腔機能の低下を放置しない

・漫然と若い時と同じ薬を続けない

・ワクチンで防げる病気は防いでしまう

・生活習慣病の管理をしっかり行う⇒かかりつけ医を持っておく

〇最後にフレイルは決して不可逆的な状態ではなく、足りない要素を補ったり、適切な医療、福祉サービスなどをうけることで再度「元気で健康!」な状態に戻りうるものである、ということを紹介しました。

思っていたより広い会場で熱心に聞いてくださる皆様を前に緊張の発表でしたが、今やフレイル予防はクリニックや多くの医療の現場でとても大事な項目となっています。今後もこういう機会があれば積極的に参加させていただきたいと思います。

ページトップへ