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耳のフレイル 放置は厳禁です!

昨今メディアでもしばしば登場する「フレイル」という言葉ですが、これは「年をとって心身の活力が低下した健康状態と要介護状態の間の状態」を指します。「 虚弱」を意味する英語「frailty」を語源としてつくられた言葉です。このフレイル、様々な身体の部分に見られるようになりますが、(例;筋肉のフレイル、オーラルフレイル等)耳の機能の低下も「ヒアリングフレイル」と称されます。

※オーラルフレイルについてはこちら

ヒアリングフレイルと呼んで字のごとく、ヒアリング=聞く機能、聴覚機能の低下を指します。年齢と共に特に高音域(高い音)から徐々に聴力は低下しますが、徐々に進行する場合、ご本人もご家族のその重症度が分かりづらく、気づいたら高度の難聴になっていた、ということも決して珍しくありません。

聴力はコミュニケーションで必須の感覚であり、聴力の低下は結果としてコミュニケーションの問題やQOL低下を含み、認知症のリスクも上がることが知られています。

65歳以上の約半数の方に耳の聞こえの問題があると言われています。特に聴力低下は周囲の人の方が早く気が付く場合も多いため、気になる場合は御家族から耳鼻科受診を勧めることも重要です。

以下のチェックリストも参考にしてください。

  • 話しかけても以前より反応が乏しくなった
  • 聞き返しが多く、会話がしにくくなった
  • 好きだったテレビなどを急に見なくなった
  • テレビなどの音量が異常に大きくなった
  • 部屋に引きこもることが多くなった
  • 外出することがおっくうになった

また、実際の聴力を簡単に測る方法も色々と出てきています。アプリを使った「みんなの聴脳力チェック」(簡易語音明瞭度スクリーニング・中石真一路先生作成)は日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会のホームページでも紹介されています。気になる方は是非確認してみて下さい。

→「みんなの聴脳力チェック」アプリ紹介ページへ

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