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クリニックでできる事
「内科」のクリニックの診療、実は漠然としていてわかりづらい場合もあるようです。
そこで、今回は当院で出来る(やっている)診療についてご紹介します。
◎王道の診療=急性期疾患と慢性期疾患
・動物に噛まれた
・切ってしまった、血が止まらない
・腕が動かない
・何科にかかるべきか分からない
・ご家族の相談事
まずは王道の「内科クリニック」の診療範囲ですが、これは大きく急性期疾患と慢性期疾患に分けられます。
・急性期疾患:風邪、インフルエンザ、肺炎、胃腸炎、膀胱炎や腎盂腎炎など感染症や動悸、胸の痛みなど急な症状で発症する疾患に対応しています。血液検査やX線検査、心電図、エコー検査で原因を調べたり、点滴、内服薬の処方で加療を行います。肺炎などは重症度に応じて、必要な場合は総合病院に入院加療をお願いしたり、数日間通って頂きながら抗生剤の投与で加療したりしています。
また、例えば繰り返す膀胱炎や腎盂炎、治療しても下がらない発熱など、専門科受診が望ましいと判断する場合は、各専門の先生宛に紹介状を作成し、受診をお願いしています。
当院でも大緊急の疾患患者さんが受診されることがありますが、その場合は緊急で救急搬送の手配をすることもあります。(脳出血、脳梗塞、アナフィラキシーショック、心筋梗塞 など)
・慢性期疾患:糖尿病、高血圧症、脂質異常症などのいわゆる生活習慣病や花粉症、軽い喘息、蕁麻疹など、慢性疾患も内科で診療を行っています。これらの症状に関しても、急激に悪化したり、入院が必要な重症度であったり、専門科の受診が必要な場合は適宜紹介の形式で専門科に受診を頂いています。
・動物に噛まれた 実は意外に多いのが動物咬傷の方です。犬、猫、アライグマ、リス(?ハムスター)など多岐にわたる「噛まれてしまった」患者さんが受診されています。人を含め動物の口腔内は想像の何倍も「汚い」(=細菌が多い)ため、十分な洗浄後、必要に応じて抗生剤を処方したり、破傷風ワクチンを打っていただくことになります。
・怪我、血が止まらない 「内科」のクリニックではありますが、実は怪我の患者さんもしばしば訪れる当院では、簡単な止血、縫合は必要に応じて行っています。深すぎたり、腱や靭帯、神経損傷などが疑われる場合や動脈出血がある場合は専門科のある病院に紹介となりますが、今のところ当院では店頭による頭の怪我、料理中の指の怪我などに院内で対応が出来ています。
・腕が動かない等 転倒などで腕から落ちてしまい、動かない!という方も時々いらっしゃいます。当院のレントゲンは手足も撮像が出来ますので、骨の状態を確認し、骨折がある場合は、整形外科にご紹介としています。圧迫骨折、腕の骨折など、色々な患者さんがいらっしゃいます。
・何科にかかるべきか分からない いわゆる「医療相談」に近いご相談ですが、これもまずは内科で聞いてみよう、ということで受診してくださる患者さんも沢山います。確かに、一体何科にかかるのがいいのか、わからない症状って意外におおいものです。私自身も困ってしまう場合がないとは言えませんが、出来る限り必要な情報をお聞きして、クリニックで対応してみるか、専門科にご相談するか、判断させていただいています。
Ex)汗がかけない→実は後天性無汗症という病気がありますが、稀な病気です。実は出身大学の院内実習で患者さんの診療場面を見たことがあり、無事診断、治療につながりました。
定期的に熱が出る→これも不思議な症状ですが、知人に「家族性地中海熱」の患者さんがおり、ピンときたことから総合病院「膠原病内科」にご相談、無事診断に至り、治療中です。
・ご家族の相談 これも実は多く頂くご相談です。特に多いのは、高齢の御家族が認知症なのではないか、というご相談です。ご本人は受診拒否、御家族も困ってしまっていることが多く、受診に向けて伝え方を工夫するなどしてまずはとにかく1回、受診を目指すこともしばしばあります。また、実は自宅でこんなことに困っている・・という場合は介護保険など公的サービスに繋げるべく、区役所や訪問看護ステーションの看護師さん、ケアマネージャーさんと連携をとることもあります。
クリニック、どんなことをしているの?という内部の情報は実は見えにく部分があるかと思います。今回色々書き出してみると、意外に幅広く様々な対応をしていることが自分でもわかりました。
困った時はとりあえず相談してみよう!と思って頂けるよう、門戸を広げてお待ちしておりますので、気軽にご受診ください。