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はちみつの咳止め作用

◎1歳未満の小児へのハチミツ投与は禁止です!!(大事な事なので、まず強調)

ここ数年、たびたびメディアで報道される「薬不足・・」コロナ禍以降、咳止めなどが定期的に品薄になり、処方しても近隣の薬局に在庫が全くない、という状況が何度も起こってしまいました。

特に咳止めは様々な種類があるものの、軒並み品薄になる、という状況が多く、患者さんに大変ご迷惑をおかけしました。

ところで、薬がないなら代用できるものはないのでしょうか?

じつはハチミツはよく使う鎮咳薬のメジコン(デキストロメトルファン)に劣らない咳止め効果があることが分かってきました。

寝る前にスプーン1匙程度のハチミツを摂取すると、明らかに咳が減ることが示されています。

咳止めが手に入らない場合や軽い咳に自力で対応する場合、ハチミツの使用も是非ご検討ください!

 

ところで、何故ハチミツで咳が抑えられるのか、実は長年その詳細は分かっていませんでした。しかし、2023年、ハチミツの最大手、「山田養蜂場」社の自社研究施設が10年の研究を経て、ハチミツに含まれる「咳止め成分」を発見した、と論文を発表されました。(論文:

Identification of a New Pyrrolyl Pyridoindole Alkaloid, Melpyrrole, and Flazin from

Honey and Their Cough-Suppressing Effect in Guinea Pigs)

その論文によれば、「蜂蜜に含まれる鎮咳成分には「メルピロール」と「フラジン」があり、それらの活性はメジコン(デキストロメトルファン)に匹敵することが分かりました。」とあります。(下図は下記HPから引用)

ハチミツから見つかったこれらの物質だけを投与しても咳が抑えられるようです。しかも、面白いことに、胃に直接ハチミツを入れても効果があることから、喉をうるおしたり、上気道に作用して咳が止まるわけではないようです。

詳細はこちら→

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