ソージュ山下町内科クリニック

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風邪~医師が伝えておきたいこと~

流行ってきましたね・・風邪。

クリニックにも数日前からのどが痛い、咳が出る、熱があるなどで受診していただく方が増えてきました。

最も身近な病気である風邪ですが、その実体は結構ふわふわしていますので、これが風邪です!と確定的に述べるのが難しい疾患でもあります。

*風邪とは

風邪=感冒とはウイルス感染に伴って起こる鼻、喉など“上気道”と呼ばれる部分の感染症です。

※上気道:空気の通り道の上の方、ということです。肺など空気の通り道の下流は下気道と呼びます。

ほとんどの場合ウイルスの種類までは同定できませんが(わざわざ調べませんが)、一般的な免疫力を持っている方の場合、1週間程度で改善してくることが多いです。

※ウイルスvs細菌

ウイルスと細菌、いわゆるばい菌、と言ってしまうとどちらを指しているかわからくなるこちらの言葉ですが、まったく別物です。その細かい違いはここでは書きませんが、いくつかわかりやすい違いを述べておきます。

①ウイルスに抗生物質は効きません!:ウイルスの特効薬はほんの一部のウイルスにしか開発されていません。インフルエンザやヘルペスウイルスに対してはウイルス自体を攻撃する薬がありますので、抗ウイルス薬、として使用する場合があります。感冒を起こすウイルス(ライノウイルス、コロナウイルスなど)への特効薬はありません。

②普通に生活していて元気な人がかかる細菌感染は決して多くありません!

Ex)溶連菌:特に子供さんでおこる喉の腫れ、発熱をきたす溶連菌感染は細菌による病気の一つです。

マイコプラズマ肺炎;比較的若い方がかかることが多い肺炎の原因はマイコプラズマという細菌のため、咳が重く一見”風邪”でも抗生物質が必要です。

膀胱炎:大腸菌によることが多いです。

*治療

クリニックにいらっしゃる方の多くは不快な風邪症状の緩和を目指して来院されます。残念ながらウイルスそのものを攻撃するような薬はありませんので、(インフルエンザについては分けて考えています。)それぞれの症状に合わせたお薬で症状の改善を目指すことになります。

①発熱;正常な身体の免疫反応ですが、やはり発熱による倦怠感などは不快な症状の一つです。軽い解熱剤で熱を下げることは症状に対する治療の一つになります。ただし、体温が高くても、特に自覚症状が乏しい場合などは無理に熱を下げる必要がないことも多いです。

②鼻汁:鼻水のことです。感染による粘膜の充血が原因で鼻水や鼻詰まりが起こってきます。しばらくすれば改善が望めますが、やはり息苦しいなど不快な症状です。粘膜保護のお薬や点鼻薬を処方することもあります。

③咽頭痛(のどの痛み);喉が腫れて真っ赤になっている、など喉、扁桃腺の症状を示す方も多い感冒・・解熱剤に痛み止め成分も入っていますので、こちらで痛みの緩和を目指したり、喉の痛みに対して効果が期待されるトラネキサム酸などのお薬を使うことがあります。

④咳・痰:咳は異物を排除する正常な反応ですので、一概に止めてしまえばよい、というものではありませんが、やはり咳がひどくて眠れない、咳き込むことによる体力の消耗が激しい、などがあれば咳止めのお薬を使うことがあります。脳の咳中枢に作用する薬や漢方薬、気管を広げる薬など選択肢がありますので、その都度適切に判断して使用を検討することになります。

 

*注意点

感冒自体はたいてい1週間程度で改善が見込めますので、体調によっては薬が必要ないこともあります。ただし、感冒を契機にひどい感染症を併発したりすれば、たかが風邪が命にかかわる疾患へとつながっていくこともありますので、注意が必要です。以下の点の確認をお願いします!

□唾液も飲めないほど喉が痛い、声が変(出せない):空気の通り道は基本的に1本道なので、どこかがふさがると息ができなくなります。そういう怖い感染症の一つが喉の壁に膿がたまる扁桃周囲膿瘍や空気の通り道にある喉頭蓋という部分が腫れる喉頭蓋炎です。非常に重症感がありますので、気が付ける・・と思いつつ、急激な悪化で命に係わることもありますので、注意が必要です。

□意識がおかしい;高熱でもうろうとしてしまう、というのはしばしばありますが、それでも揺り動かしてもすぐ寝てしまう、などはおかしい可能性があります。意識障害をきたす病気としては脳炎や髄膜炎など、ウイルスや菌が中枢神経(脳や脊髄の周り)まで到達しているサインかもしれません。早急な加療が必要な疾患の一つです。

□息が苦しく、痰が黄色や緑:高齢者に多いのですが、若くてもなりうるのが肺炎です。感冒で弱った肺の粘膜に今度は細菌が感染して起こる肺炎があります。その場合、喉や鼻の症状に比較して咳や痰症状が重く、息苦しさが重度になるのが特徴です。早期の対応を要し、血液検査や胸部レントゲン検査を行い、適切な抗生物質が必要になります。

*まとめ

たかが風邪・・されど風邪・・不快な症状も一般に一週間程度で改善してきます。その症状を和らげるお手伝い、内科クリニックならできるかもしれません。また、一部重症化を招く恐ろしい疾患が顔を出している場合は早期発見早期治療が必要です。こんな症状で病院行っていいのかしら、と思わずに心配な場合は早めの受診をお願いします。

 

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