ソージュ山下町内科クリニック

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寝汗~その原因と受診のタイミング~

朝起きたらぐっしょり汗をかいていた・・何となく寝覚めも悪く、気持ちが悪いものです。寝汗は読んで字のごとく、睡眠中の発汗のことです。別名盗汗、とも言います。寝汗の原因は単純に部屋が暑かったため、から何らかの重大疾患のサインまで実は様々です。

寝汗のメカニズム、原因となる病気について見てみましょう。

 

発汗のメカニズム

そもそも汗が出る、ってどういうこと?

人の皮膚には一部例外を除いて、汗腺、という汗を作る腺組織があります。この汗腺ですが、サラサラの汗をだすエクリン汗腺と脂質を含むべたっとした汗を出すアポクリン汗腺、に分けられます。エクリン汗腺はほぼ全身の皮膚に分布して、体温調節のために汗を出します。一方アポクリン汗腺は腋窩(脇の下)や乳輪、外陰部に分布し、緊張など精神的なストレスなどでじとーっとした汗を出します。また、比較的臭いがあるのもアポクリン汗腺から出る汗の特徴です。

 

寝汗の原因

  • 環境要因;夏場にクーラーが壊れたことがありますが、暑くて、苦しくて目が覚めた時、汗びっしょり、ということがありました・・単純に周囲が暑いため、汗をかくパターンです。睡眠環境を整えることで改善が期待できます。
  • 肥満

ここまでは生理的な寝汗で心配はいりません。ここから病気と関わる寝汗についてです。

  • 感染症

感染症、当然ですが発熱しますので汗をかく、ことは容易に想像できるかもしれません。特に寝汗、をキーワードとすると、肺結核の重要な症状の一つと言われています。

寝汗、以外の症状(咳、痰、腹痛などなど)や実際に熱を測って発熱がある場合は受診の検討が必要です。

  • 甲状腺機能亢進症

甲状腺、という頚部にある器官から出されるホルモンが甲状腺ホルモンですが、この分泌が異常に増加する病気が甲状腺機能亢進症です。バセドウ病などが有名です。この甲状腺ホルモン、身体を“元気にするホルモン”なので、その量が増えると発熱、動悸、イライラなどが出てきます。発熱、が症状にある通り、体温が上昇しますので、寝汗、を来すこともあるわけです。これも疑えば受診を要する疾患ですね。急に体重が減ってきた、脈拍が速い(動悸)、イライラするようになった、首の前あたりが腫れている、目が出てきた、などの気になる症状があれば甲状腺機能の評価が必要です。

  • 低血糖

寝汗、というより冷や汗、かもしれませんが、糖尿病の方が薬の副作用で低血糖を来すと、ひどい冷や汗をかいていることがあります。夜勤中に患者さんの寝汗がすごい→血糖測定→低値!なんてことも何回かありました。低血糖は重度になれば失神したり、意識障害を来したり、時に致命的になる危険な病態です。お薬の調整が必要かもしれません。糖尿病で内服、インスリン治療中の方も近日中の受診を検討してください。

  • 自律神経失調症、更年期障害、不安障害など

いわゆる何らかの臓器には異常がない、環境も問題ない、となると除外診断で上記のような病気を想定する必要があります。生活環境から年齢、女性の場合は月経周期との関連を確認する必要があります。

 

チェックポイント

暑い夜の一時的な寝汗、心配ありません。睡眠環境を整えてみましょう。

布団のかけすぎ・・減らしてください。薄手のブランケットにしてみるのもいいかもしれません。

そういうことではない、と思った方は以下のチェックポイントを確認してみましょう。

当てはまるものがあれば、受診を検討してください。

 

□発熱はありますか? 体温37.5度以上を発熱、と定義します。 発熱ページへ

□他の症状はありませんか?

咳、痰、呼吸苦:肺炎や結核の可能性があります

動悸、手の震え、眼球突出、体重減少;甲状腺機能異常の可能性があります

発熱、リンパ節の腫れ;リンパ腫など悪性疾患の可能性があります

その他 排尿時痛、呼吸苦、脈の乱れ、体重減少

□今まで何か病気をされたことがありますか?(既往歴)

□今何か飲んでいる薬やサプリはありますか?(内服歴)

 

まとめ

寝汗、時に重大な疾患のサインのこともあります。もし連日寝汗が気になるようになった・・、検温すると発熱(微熱)もありそう、体重が減ったかも、などふと気づく別の症状が伴うなら早めに医療機関を受診してください。

臓器に異常がない場合は自律神経失調症などの可能性から漢方薬を試してみる、など他の対処法も検討できるようになります。

当院でも診療可能です。気軽にご相談ください。

 

 

 

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