ソージュ山下町内科クリニック

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切り傷 (切創)

切り傷・・痛いですよね。指先を紙や段ボールで切った浅い傷でもなかなかの存在感。まして刃物で引っ掛けた切り傷なんてしばらく脈打つような痛みがジンジンと続きます。切り傷、字を見ただけ、音を聞いただけで痛いこの傷ですが、擦り傷より深いことが多く、病院受診が必要な場合もあります。チェックリストで受診を検討しつつ、自宅でできる処置の方法についても見ていきましょう。

切り傷とは・・

定義としては鋭利物(つまり刃物やガラスです)による皮膚の損傷です。ぶつける、のではなく、切る傷なので、基本的に切れてしまった傷周囲の組織は圧迫による挫滅(打撲、組織の損傷)はありません。

*頭などをぶつけてぱっくり傷が開いてしまう場合、、その傷は一見切り傷みたいに見えますが、医学的には割創(かっそう)と言って分けて考えます。

 

受診したほうがいい場合

切り傷は受傷起点(どうやって傷を負ったか)によってその範囲も場所も重症度も全く異なります。浅くても例えば指などで腱や神経が障害されうる場所は要注意ですし、汚い傷も感染の危険があります。血が止まらないなら早期受診が必要です。

以下のチェックリストに当てはまる場合は病院を受診しましょう。

□深い、血が止まらない 

拭いても拭っても血が出てきて、そもそもの傷もまともに見えない、そんな傷はおそらく縫合しないと止血もできません。指先など、傷自体が大きくないなら救急車である必要はありません、落ち着いて、清潔な布(ガーゼなど)で圧迫止血しつつ、病院を訪ねましょう。

*切断してしまった場合

調理中などに指先の切断、多くはありませんが救急外来に受診されることがあります。自分でもできる自信はないのですが、落ち着いて、切断指を湿ったガーゼ(できれば生理食塩水で湿らせたガーゼ、なければ水道水で湿らせたガーゼ、キッチンペーパーで水は絞って)でくるんで、ビニール袋に入れて、できればそのビニール袋を氷水に入れて、急いで病院を受診しましょう。(多くのクリニックでは対応は困難です。手術等が可能な地域の総合病院への受診が必要です。)

 

□鋭利物が汚い

破傷風は非常に稀ですが死亡してしまう可能性もある疾患です。汚いもので切った、創部に土や泥がついている、錆びた金属で切ったなど、傷つけた物体がきれいでない場合、水で洗ってから、念のため受診しておくのが良いでしょう。破傷風トキソイド、という予防接種で破傷風を防ぐことができます。

□機能障害がある

深い、とも共通しますが、例えば手や指は指を動かすための細かい神経や筋肉、腱がたくさん走行しています。浅くてもこれを切っていれば指が曲がらないなど障害を残すこともあります。腱は全例とは言いませんが、縫合でつなぎなおすことも可能な組織です。自分で判断してしまうと後遺症を残す場合もあります。早期に受診しましょう。

 

では、病院受診するほどでない、と判断した場合の処置です。

  • 水道水できれいに洗い、中に異物が残らないようにしましょう。

異物は感染のリスクになります、しっかりと異物は除去することが必要です。

  • 消毒はたいてい不要です
  • 小さな切り傷ならオープンでも(とくに何も貼らなくても)治ります。

創は寄せておかないと開いたまま、間に線維組織などが埋まって治ることになりますので結構痕が残ってしまいます。

*縫合するほどでない傷でも、きれいに創縁(創の断面)をくっつけておいたほうがいい場合は病院ではステリテープというテープで傷をよせて止めることもあります。心配な場合はご相談ください。

 

人間の再生力は本当に素晴らしい思います。大抵の切創なら自己治癒力で治ってしまいます。ただ、著しく栄養状態が悪い方、ステロイドの内服をしている方、コントロールの悪い糖尿病の方などは傷の治りが遅いことも多いです。また、血液サラサラのお薬を飲まれている場合は非常に血が止まりづらい、ということもあるかもしれません。自宅で様子を見ることにしたけど、治らない、また出血が・・という場合も受診をして、医師の確認を受けてください。

 

最後に

血の赤色は人を焦らせます。どこかに切り傷を負って血がどっと出ると、必ず焦ってしまうものです。それが普通です。が、焦ってもどうにもならないのも事実です。落ち着いて傷を確認しつつ、病院での処置が必要か、まずは止血して自宅で様子を見るか、考えてください。判断がつかない場合も受診しておく方がよいでしょう。

内科クリニックでも浅い傷の縫合や傷を寄せてテープで止めるなど、処置が可能な傷もたくさんあります。困った場合はまず電話でご相談ください。

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