ソージュ山下町内科クリニック

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ノロウイルス感染 ~感染性腸炎~

ノロウイルス感染

症状:嘔吐、下痢、腹痛、発熱

潜伏期間:1-2日 *原因に接触してから症状が出るまでの期間

特徴:とにかく感染力がとても高い!! 10~100個口に入れば・・症状が出る可能性あり

:抗ウイルス薬などのノロウイルスのみに効くような特効薬はない・・・ 下痢や嘔吐といった症状に対する対症療法のみ

 

さて・・冬になると猛威を揮うノロウイルスによる感染性下痢症ですが、かかったことがある人に聞くと、ものすごく辛い!と言われます。

医師としては下痢、嘔吐がある場合、脱水や特にカリウムという体内のミネラルの低下が気になるところですが、患者さんからは発熱、腹痛、絶え間ない吐き気に下痢・・体力が根こそぎ持っていかれるのがとてもつらい、といわれます。

上述の通り、ノロウイルスの怖いところはその感染力の強さです。ウイルスという目に見えない小さな生物が10-100個口に入っただけで症状が出てしまう可能性があるのです。

そして、身体に入ったウイルスは爆発的にその数を増やします。

便   1g中に20億個

嘔吐物 1g中に2000万個 のウイルスが排泄される、とも言われます。

さらに、このウイルスがたちが悪いのは、例えば嘔吐物から乾燥して舞い上がったウイルスを吸入しただけでも感染が成立してしまう点です。

容易に感染が拡がり、完全に防ぐことが難しいのは、こういうウイルスの特性によります。

 

ノロウイルスの治療

ノロウイルスだけに効くような薬はありません。自宅で過ごし、症状に合わせて鎮痛剤や解熱剤、整腸剤を使用することが治療の第一です。嘔吐、下痢がひどく脱水や体内のミネラル分のバランスが崩れてしまう場合、点滴加療、時には入院が必要となることもあります。特に小さいお子さんは大人より脱水になりやすいため、注意が必要です。

脱水のサイン:皮膚、粘膜(口の中など)の乾燥

尿量の低下、尿回数の低下

意識がもうろうとしたり、ぼーっとしている

 

感染予防

加熱処理:やはりカキなどの二枚貝は生食、不十分な調理でノロウイルス感染のリスクになります。85度1分以上の加熱でノロウイルスは失活します。

次亜塩素酸処理;家庭用漂白剤(ハイター等)は5%の次亜塩素酸ナトリウムを含みます。

50倍に希釈(500mlペットボトル1本分の水にハイター10ml)して使用します。

※ただし、次亜塩素酸ナトリウム自体にも皮膚への毒性があり、また、酸性洗剤との混合で塩素ガス(有毒)を発生します。取り扱いは十分な注意を要します。

手洗い励行:ありきたりですが、手に付いた汚染物質は流水で洗い流してしまうことが最も重要です。感染力の強さを考えれば、手に付着したウイルスがたまたまでも口に入れば感染が成立ししてしまうため、、手洗い習慣は非常に重要です!

適切な汚染物質の処理:周囲に患者さんがいる場合、嘔吐物や下痢は、できる限り周囲にまき散らさず、早期に処理することが重要です。インターネット上でも様々なサイトで処理方法の知識を得ることができます。Ex)花王の嘔吐物処理方法紹介ページ 等

 

最後に

ノロウイルス、これからの季節感染が広がる可能性もあります。できるだけかからないようにするためにも、自分でできる予防策は是非知っておきたいものです。一方、ノロウイルスに感染、症状が現れてしまった場合、できるだけ感染を広げないため、自宅でもトイレを別にしたり、子供や高齢者は患者さんに不要に近づかないなど対応が必要です。熱、嘔吐、下痢でつらく、上述の脱水が心配な場合、やはり検査や点滴加療が必要かもしれません。院内でほかの患者さんに感染を広げないため、少し不自由はおかけするかもしれませんが、当院でも対応は可能です。必要時は℡相談なども検討をお願いします。

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